算数とアートと自然と

こんにちは。

どんぐりが大好きな伊部理子です。

先日、初めて初台駅に行ってきました。

東京オペラシティタワーにあるNTTインターコミュニケーション・センターで開催中の「アート+コム/ライゾマティクスリサーチ 光と動きの『ポエティクス/ストラクチャー』」に行くためです。

初台駅からこの展示に辿りつくために少し苦労しました。
展示をどこでやってるのか、なかなかわからなかったからです。
間違って山本耀司の展覧会 『画と機』に入りそうになりました。
行かれる際は、山本耀司の展覧会のほうに上がっていって、受付などで「NTTインターコミュニケーション・センターのライゾマ展に行きたいですが、どうやって行ったらいいですか?」と聞いたほうがいいです。
聞かないで行ったら迷います。

ライゾマティクスリサーチの展示はオープンスペース“2016 メディア・コンシャス”という展示と同時開催です。
500円でどちらも観られます。
500円払うと、そのチケットで別の日にもう一度お金を払わずに入ることができます。
時間がないときは、とりあえずライゾマティクスの作品だけ見て、また後日他の作品を観ることもできます。

ライゾマティクスリサーチの作品は、会場を入ったら個別に部屋がしきってあって、そこに大きい作品が2つ、これまでの作品のビデオ上映などが数個ありました。

大きい作品2つは、鏡が並んでいてそこに黄やピンクなどのカラフルな映像が映し出される作品と CDのようなまあるい円盤が動いてそこにいろんな色が投影される作品です。

鏡のあるほうの作品は入ってすぐの個室で上映されるのですが、始まる時間が決まっていて受付のスタッフが「何時から始まるよ」と教えてくれました。
この展示は始まると鏡が動き出して、そこにカラフルな幾何学模様が投影されます。
伊部は「算数や数学の問題でこういうの出てきたなぁ、角度は何度でしょうとか」などと 思いながら観ました。
鏡の向こうにも鏡が映り、鏡同士でお互いを映し出したりするため遊園地などにあるミラーハウスに入ったような気分にもなりました。
投影されている映像がほどよく鏡の向こうにも映って不思議な空間が生まれていました。
美しいと思いました。

もう一つの大きい作品、ART+COM『RGB|CMY Kinetic』2015 という作品ですが、この作品はさらに素晴らしかったです。
円盤がゆっくり動くのですがその動きが心地よい、音楽が心地よい、投影されているカラフルな色も心地よいのです。
作品はアーティストが作成したデジタルで人工的なものだけれど、何か自然の心地よさを感じました。風が吹いて森の中にいて、ゆっくり風に揺れて飛んでいるとんぼとか、鳥とかそんなものを見ている気分になりました。
この作品で流れている音楽もよかったのかもしれません。

ライゾマティックリサーチの部屋を出ると“あなたは、翌日私に会いに戻ってくるでしょう。”という作品が展示して
ありました。
この作品もよいと思いました。

作品を見ている人をいろんなところに設置しているカメラで撮影して、複数配置してあるディスプレイに表示されるのですが、自分が観ている姿を斜め後ろや横から撮ったものがいろんな場所のディスプレイに映しだされていて、 「誰か熱心に作品覗いてるなぁ」と思ったら自分自身だったりするのです。「自分は今どこにいるのだろう、、」とノスタルジックで不思議な気分になるよい作品でした。
2人以上で行ってみたほうが、いろんな位置から映ってる自分たちをお互い確認できるので楽しいと思います。

作品が心地よかったからもう一度体感したいなぁと思いました。
500円のチケットでもう一度入れるので伊部はもう一度行きます。

ライゾマティックリサーチの作品は整理券なく観られましたが、同時開催のメディアコンシャスの作品の中には早めの時間に行かないと整理券の発行が終っていて観られない展示もあります。

3/20までです。心地よさを体感するためにぜひ行ってみて下さい。

伊部理子

【今週末オススメの展覧会情報】

・アート+コム/ライゾマティクスリサーチ 光と動きの「ポエティクス/ストラクチャー」
https://artue.jp/events/14393
NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)【東京都】
2017年01月14日~2017年03月20日

アート+コム/ライゾマティクスリサーチ 光と動きの「ポエティクス/ストラクチャー」


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