大正マロン

ゴールデンウィークは皆様何処かにお出かけされたでしょうか。
私は嵐山に行きました。

嵐山は外国からの観光客の方でいっぱいでした。
結構な割合で着物を着ているのは外国の方でした。

外国の方は着物の柄の色合いは目がちかちかするようなキラキラの柄の着物をきていました。
薄い桜色ですとか、少しくすんだ色合いのほうが日本的で、そんな着物のほうが見ていて落ち着くなぁと日本人の私は思いました。

しかしながら、はっ!と気づいてしまったのですが、もし、外国の人に日本的な着物を選んでコーディネートをしてほしいと言われたら私はできるだろうか、できないのではないか、と思いました。
それができる人は何人くらいいるでしょうか?
着物の着付けを習っていて普段から和服を着ているならできると思いますが、普段から着物を着ている方はなかなかいないのではないでしょうか?(私はもちろんできません。)

派手な着物を見て、目がちかちかするような明るすぎる色合いだなぁと思ったわけですが、色の見え方は人種や国の文化によって違ってくるらしいです。

青い目の人には明るい色が更に明るく見えて、赤道に近づくにつれて明るい色でもそんなにまぶしくないと感じるようです。
なので赤道直下のアフリカなどにいくと民族衣装が原色系になってきますね。
青い目の人は紫外線の少ない赤道から遠く離れたところで進化してきたので、きっと光には敏感なのですね。

色の見え方はその国の文化とも結びついてて、赤は日本人からすると情熱とかそういったものを連想しますが、中国では幸運を連想するようです。

各国WEBデザインのサイトを見つけました。面白いので見てみてください。
http://www.web-consultants.jp/column/3348/

色の見え方は人種だけでなく、個人差もあるらしいです。
個人の中でも個体差もあるようで、私は右目と左目で白い色を見たときにどちらかの目でみたほうが若干黄色
がかっているなぁと感じたことがあります。
皆様そういった試みをされたことはあるでしょうか?

私の同僚にまっピンクのタンクトップをきて、ズボンはカレー色、スニーカーはゴールドを履いている人がおりましたが、私からは目がちかちかするぐらい明るく見えても、本人からはぜんぜん明るくないくすんだ色合いに見えていたのかもしれません。
美術展を見に行く際も、隣で見ているこの人は自分とは違った色でこの絵画を見ているのかもしれない・・・と思うとおもしろいかもしれませんね!

話は戻りますが、和服の組み合わせ、着物も柄付き、帯びも柄付き、だったりして、浴衣をデパートに見に行って、どう組み合わせたらいいのか途方にくれたことありませんでしょうか。
私はあります。

5月は着物を着るには絶好の季節です。とはいえ着物を着るとなると着付けを習うとか気軽にはなかなかチャレンジできません。

弥生美術館で開催中の『耽美・華麗・悪魔主義 谷崎潤一郎文学の着物を見る~アンティーク着物と挿絵の饗宴~』をみて着物を着た気分になってみるのは如何でしょうか。

耽美・華麗・悪魔主義 谷崎潤一郎文学の着物を見る~アンティーク着物と挿絵の饗宴~
耽美・華麗・悪魔主義 谷崎潤一郎文学の着物を見る~アンティーク着物と挿絵の饗宴~

アンティーク着物なので、伝統的な着物より少し現代風なエッセンスを取り入れていて現代人にはなじみやすいと思いますし、現代的なのに少し古い感じもありますのでそういうところがレトロでかわいいと感じます。

幾何学模様に花柄の帯を締めているものもあり、かなりおしゃれ上級者な雰囲気が漂ってます。日ごろの普通のファッションに取り入れられると楽しいかもしれませんね!

嵐山ついでに、”かいらし”という言葉をご存知でしょうか。
京言葉で可愛らしいということのようです。
京都に限らずかいらしなぁ(かわいいなぁ)という言葉を関西圏で聞いたことがあります。
かいらしは、標準語ではかわいいであり、そしてこのかわいいという言葉は最近では『Kawaii!』と進化して、外国の方がよくKawaii!って、言ってよく使っているなぁと思います。
大正時代は『かわいい』を『かあいい』と表現していたようです。

弥生美術館からつながっている竹久夢二美術館で開催中の『100年前に夢二が発信・大正時代の「かわいい」展
~乙女がときめくデザイン&イラストを中心に~』で大正ロマンのかわいいイラストを見るのは如何でしょうか。
100年前からすでにあった『かあいい』デザイン、今見てもとてもとても、『Kawaii!』です。

アンティーク着物、大正ロマンのイラストなど、『かあいい』ものをいっぱい見てわくわくすれば、連休疲れの五月病もふっとぶこと間違いなしです。

伊部理子

【今週末オススメの展覧会情報】

・耽美・華麗・悪魔主義 谷崎潤一郎文学の着物を見る~アンティーク着物と挿絵の饗宴~
https://artue.jp/events/10638
弥生美術館【東京都】
2016年3月31日~2016年6月26日

耽美・華麗・悪魔主義 谷崎潤一郎文学の着物を見る~アンティーク着物と挿絵の饗宴~
耽美・華麗・悪魔主義 谷崎潤一郎文学の着物を見る~アンティーク着物と挿絵の饗宴~

・100年前に夢二が発信・大正時代の「かわいい」展 ~乙女がときめくデザイン&イラストを中心に~
https://artue.jp/events/10639
竹久夢二美術館【東京都】
2016年3月31日~2016年6月26日

100年前に夢二が発信❤ 大正時代の「かわいい」展 ~乙女がときめくデザイン&イラストを中心に~
100年前に夢二が発信❤ 大正時代の「かわいい」展 ~乙女がときめくデザイン&イラストを中心に~


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