政治関係のニュースで何かと話題になっているパナマ文書。
お金って、あるところにはあるんですね。
理不尽を感じると同時に、やりようによっては集められるんだ、ということで、明日を生きる励みになりますね。
さて、そんなパナマ文書がきっかけで、モディリアーニの絵画が見つかったとか!?
第二次世界大戦中にナチス・ドイツによって略奪されたものがスイスで押収されたんですね。
また、現在国立西洋美術館で開催中のカラヴァッジョの作品と思われるものまでタイミングよく見つかりました!?
こちらは、住宅の屋根裏にあったようです。
「自分の家にもお宝があったらなぁ」という思いで、お宝鑑定番組をつい見てしまったりしますよね。
日本の場合、襖紙の下にお宝が眠っていることがあるらしいですよ。
江戸時代、浮世絵は一般的なものであり、ある意味使い捨てのブロマイド的な使われ方。
一方、紙は貴重なもので、使える限り再利用をしていたとか。
そこで、襖の下地部分に用済みの浮世絵や手紙を使っていたようなんですね。
だから、田舎の古い家にある、古い襖紙の下には…。
そんな浮世絵の展覧会なら、渋谷Bunkamuraで開催されている「俺たちの国芳 わたしたちの国貞」展ですね。
国芳の武者絵は、今で言えば、空想の世界があたかも眼前に広がるように再現してくれるヴァーチャル・リアリティ機器のようなものだったのでしょうね。
巨大なドクロや、海老VS鳥、とどめの瞬間にほとばしる閃光…。
既成の常識やあるべき姿にとらわれない自由な発想が気持ちいいですね。
「自分にはこんな世界が見えている!!」と、自信をもって表現できている点が羨ましい。
もう一軒、覗いてみたいのが「五月女ケイ子の逆襲」展。
各メディアで人気のイラストレーター・五月女ケイ子さんが、これまでに描きためた代表作『逆襲』をテーマに再構成した展覧会です。
ストレスでいっぱいの全大人たちを応援してくれる内容になっているようです。
普段、心に鬱積したモヤモヤを絵画として表現してくれ、なおかつ、逆襲として昇華してくれるのですね。
シャア以来、久々の逆襲を目撃したいと思います。
今週末(4/17・日)までの開催ですね。
こうして、「今、どんな展覧会を見たいか」というモノを列挙してみると、自分の心の状態が反映されていておもしろいですね。
僕は、現状をぶっ壊すパワーのあるアートを今求めているようです。
だからでしょうね。
その他にも、現代美術作家の展覧会や、フィンランドの気鋭のアーティストの展覧会に目がいきました。
すべて渋谷駅周辺の展覧会です。
週末、一日かけてゆっくり見て歩くと、夕方には見える世界がすっかり変わっているかもしれません。
世間の常識を越えていきたいですね。
TAKU
【今週末オススメの展覧会情報】
・「ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしたちの国貞」展
https://artue.jp/events/9411
Bunkamura ザ・ミュージアム【東京都】
2016年03月19日~2016年06月05日
・五月女ケイ子の逆襲-ケイ子の裏博覧会-
https://artue.jp/events/9747
パルコミュージアム【東京都】
2016年04月07日~2016年04月17日
・10人の現代美術作家×平野啓一郎「『マチネの終わりに』作品展」
https://artue.jp/events/9800
渋谷ヒカリエ8/CUBE 1,2,3【東京都】
2016年04月08日~2016年04月18日
・ヴィレ・アンデション「An Introduction」
https://artue.jp/events/8516
DIESEL ART GALLERY【東京都】
2016年02月26日~2016年05月20日
